本記事の情報は一般に広く知られている内容をまとめたものです。最新の情報(初穂料・受付時間など)は必ず各神社・お寺の公式情報や現地でご確認ください。 「八方塞がり」という言葉を耳にしたことはありますか?日常語としても使われるこの言葉には、九星気学に基づく深い意味があります。9年に一度、誰にでも巡ってくる年回りですが、正しく理解すれば必要以上に怖がることはありません。本記事では、八方塞がりの定義・計算方法・2026年の該当者、そして前向きに乗り越えるためのヒントをわかりやすくご紹介します。

八方塞がりとは?九星気学における定義と意味

八方塞がり(はっぽうふさがり)とは、中国古来の占術を源流とする九星気学において、自分の本命星(生まれ星)が方位盤の中央「中宮(ちゅうぐう)」に位置する年回りを指します。「八方」とは、東・西・南・北の四方と、その間の北東・北西・南東・南西の四隅を合わせた全方位のことです。本命星が中央に入ると、周囲の八方をほかの8つの星に囲まれた状態となり、向かうべき吉方位が見当たらない、つまり「八方が塞がる」と表現されてきました。

この言葉の起源は九星気学よりも古く、陰陽道にさかのぼるとも伝えられています。もともとはどの方角も塞がって身動きが取れない状態を指す言葉で、現在では国語辞典にも慣用句として掲載されており、日常語としても広く使われています。

大切なのは、八方塞がりは本人の努力不足や日頃の行動によって生じるものではない、という点です。生まれ年と、その年の星の巡り合わせによって外から定まるものとされており、「自分が悪いことをしたから」と自責する必要はありません。慎重に過ごすべき年回りのひとつとして、前向きに向き合うことが大切です。

九星気学における計算方法と9年周期のしくみ

九星気学では、人はそれぞれ生まれた年によって「一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星」のいずれかの本命星に分類されます。これら9つの星は、毎年ひとつずつ方位盤の席を移動していきます。9つの星が一巡するのに9年かかるため、誰でも9年に一度、自分の本命星が中宮(中央)に入る年=八方塞がりの年を迎えることになります。

【本命星の計算のポイント】
九星気学では1年の区切りを「立春(2月4日頃)」とします。1月1日から節分(2月3日頃)までに生まれた方は、前年の九星が本命星となる場合がありますので、正月〜節分生まれの方は特にご注意ください。

【八方塞がりが巡ってくる数え年の目安】
数え年で1歳、10歳、19歳、28歳、37歳、46歳、55歳、64歳、73歳、82歳、91歳、100歳が八方塞がりの年回りとされます(9年ごとに巡ってきます)。

【九星と八方塞がりの年 最近の一覧(目安)】
– 2024年(令和6年):三碧木星
– 2025年(令和7年):二黒土星
– 2026年(令和8年):一白水星
– 2027年(令和9年):九紫火星

自分の本命星と八方塞がりの年は、各神社・お寺の公式サイトや暦冊子などで確認できます。

2026年(令和8年)の八方塞がり該当者はこちら

2026年(令和8年)の八方塞がりは、本命星が「一白水星(いっぱくすいせい)」の方が該当するとされています。九星気学の年の始まりは立春(2月4日頃)のため、1月1日〜2月3日頃生まれの方は前年の星が適用される場合があります。節分前後に生まれた方はとくにご注意ください。

【2026年・一白水星の主な生まれ年(目安)】
– 昭和11年(1936年)生まれ
– 昭和20年(1945年)生まれ
– 昭和29年(1954年)生まれ
– 昭和38年(1963年)生まれ
– 昭和47年(1972年)生まれ
– 昭和56年(1981年)生まれ
– 平成2年(1990年)生まれ
– 平成11年(1999年)生まれ
– 平成20年(2008年)生まれ
– 平成29年(2017年)生まれ

八方塞がりの期間は、立春(2026年2月4日頃)から翌年の節分(2027年2月3日頃)までとされています。また、八方塞がりは性別による違いはなく、男性・女性ともに同じ生まれ年の方が対象となります。

なお、厄年(年齢に基づくもの)と八方塞がり(九星気学の星回りに基づくもの)は別の考え方です。年によっては、厄年と八方塞がりが重なることもあります。1990年(平成2年)生まれの女性は、数え37歳の本厄と八方塞がりが重なるとされるため、特に慎重な行動が勧められることがあります。詳しくは最新の神社・お寺の案内でご確認ください。

寒川神社(神奈川県高座郡寒川町)

【所在地】神奈川県高座郡寒川町宮山

寒川神社(さむかわじんじゃ)は、神奈川県高座郡寒川町に鎮座する相模国一之宮で、「全国唯一の八方除の守護神」として広く知られる神社です。御祭神は寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)の二柱で、寒川大明神とも呼ばれます。1600年以上の歴史を持つとされ、源頼朝や徳川家康なども崇敬したと伝えられています。

八方除(はっぽうよけ)とは、地相・家相・方位・日柄などに起因するすべての悪事災難を取り除き、福徳開運を招くご神徳とされています。八方塞がりに当たる年の方をはじめ、引越し・転職・新築・開業など人生の節目にご祈祷を受けに全国から参拝者が訪れ、年間約200万人が訪れるとも言われます。

ご祈祷は予約不要で、当日に客殿にて受付できます(受付時間は午前8時〜午後5時・年中無休が目安とされていますが、正月・夏季は変動する場合があります)。初穂料は3,000円程度〜との情報がありますが、最新情報は必ず公式サイト(https://samukawajinjya.jp/)または現地でご確認ください。授与品としては「八方除門札」や「八方札(9体1組)」などが知られており、家の中央と八方に祀ることで各方位からの災いを除けるとされています。

【アクセス】JR相模線「宮山駅」下車、徒歩数分。隣の「寒川駅」からも徒歩約10分の参道を通ってご参拝いただけます。

阿佐ヶ谷神明宮(東京都杉並区)

【所在地】東京都杉並区阿佐谷北1-25-5

阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)は、東京都杉並区に鎮座する神社で、JR阿佐ヶ谷駅北口より徒歩約2分という好アクセスが魅力です。御祭神は天照大御神を主神に、月読命・須佐之男命を配祀しており、伊勢神宮との深いゆかりを持つ都内最大級の伊勢神宮勧請の神社とされています。約3000坪の境内には樫・楠・欅などの巨木も茂り、都会の喧騒を忘れさせる清々しい空間が広がります。

阿佐ヶ谷神明宮が特に知られているのは、「八難除(はちなんよけ)」という全国で唯一同神社のみが執り行っているとされるご祈祷法です。厄年の災い(厄除)や方位・地相・家相に起因する災い(八方除)はもちろん、火・水・人の災い、因縁に由来する災いなど、あらゆる災難厄事を取り除く祈願として知られており、八方塞がりの年回りの方も八方除を込めてご祈願いただけるとされています。

ご祈祷の受付は事前予約不要で、時期により受付時間が異なります(一般的に9時〜16時〜17時頃が目安とされています)。初穂料の最新情報は公式サイト(https://shinmeiguu.com/)または現地でご確認ください。レースブレスレット型お守り「神むすび」も人気を集めています。

【アクセス】JR中央線・総武線「阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩約2分。東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」からも徒歩圏内です。

城南宮(京都府京都市伏見区)

【所在地】京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地

城南宮(じょうなんぐう)は、京都の南に位置し、創建から約1200年の歴史を誇るとされる神社です。平安遷都の際に国の安泰と都の守護を願って創建されたと伝えられており、現在も「方除(ほうよけ)の大社」として全国から参拝者が訪れています。御祭神は国土の守護神・国常立尊(くにのとこたちのみこと)、武勇の神・八千矛神(やちほこのかみ)、安産と子育ての守り神・神功皇后(じんぐうこうごう)ほか多くの神々を祀ります。

方除とは、方位・方角の障りや家相の心配がないよう祈願することとされており、城南宮では八方塞がり除をはじめ、引越し・工事・新築・転居・旅行・通勤通学など、あらゆる方位にまつわるご祈願が行われています。公式サイトでは「十方円満(じっぽうえんまん)のご利益」とも紹介されており、家庭円満・人間関係の円満祈願にも多くの方が訪れます。また、古くより「住まいを清める御砂」や「方除御札」を授かる習慣があるとされています。

ご祈祷の受付は無休・予約不要で、受付時間は午前9時〜午後4時が目安とされています(変動する場合があります)。最新の初穂料・受付時間は必ず公式サイト(https://www.jonangu.com/)または現地でご確認ください。境内には梅・椿・藤で知られる神苑もあり、四季折々の花々も見どころのひとつとされています。

【アクセス】近鉄京都線・地下鉄烏丸線「竹田駅」西口より徒歩約15分。お車でのアクセスも可能で、無料駐車場(自動車約200台収容)が完備されています。

八方塞がりの乗り越え方①:神社・お寺でのお祓い(方位除け・八方除け)

八方塞がりの年に多くの方が選ぶ対策のひとつが、神社やお寺でのご祈祷(お祓い)です。「方位除け」「八方除け」「厄除け」などの名称で受け付けている社寺が多く、年の始め(初詣の時期や節分前後)に受ける方が特に増えるとされています。これは九星気学において立春(2月4日頃)を一年の区切りとする考え方があるためです。

神社やお寺を選ぶ際は、八方除け・方位除けを専門に行う社寺(本記事でご紹介した寒川神社・阿佐ヶ谷神明宮・城南宮など)や、お住まいの地域の産土神社(鎮守の神社)などでご相談いただくとよいでしょう。ご祈祷の初穂料や受付時間は社寺によって異なりますので、必ず公式情報や現地でご確認ください。

お守りについては、八方除けや方位除けにまつわる御守を授かる方法も広く知られています。ご自身が安心できる方法を、焦らず選んでいただければと思います。

お守りの種類や、お祓いを受ける神社・お寺の選び方は「八方塞がりのお守り・お祓いの選び方」で詳しく紹介しています。

八方塞がりの乗り越え方②:日常生活での心構えと過ごし方

お祓いや御守に加え、日々の生活のなかで意識できることも大切です。九星気学や陰陽道の考え方では、八方塞がりの年は「大きな変化や新しいことを積極的に始めるよりも、現状を整え、足元を固める時期」とされています。具体的には以下のような心構えが、様々な情報源で紹介されています。

【慎重に行動すべきこととされるもの】
・大きな引越し・転職・結婚・開業など人生の大きな転機となる行動は、慎重に準備を整えてから判断する
・普段よりも健康や安全に気を配り、無理のないスケジュールを組む
・人間関係でのトラブルに注意し、言葉や行動をていねいにする

【前向きに取り組めること】
・身の回りの整理整頓・大掃除など「整える」行動は吉とされることが多い
・自分自身の体調管理・健康習慣の見直し
・感謝の気持ちを大切にし、人とのつながりを穏やかに育む
・神社への参拝や、心を静める時間を意識的に持つ

八方塞がりは9年に一度、誰でも迎える年回りです。過度に怖がることなく、自分自身を整える絶好のチャンスと捉え直すことで、次の9年に向けた良い基盤づくりができると多くの専門家が伝えています。

日常生活で気をつけたいことは、「八方塞がりの時期にやってはいけないこと・注意点」もあわせてご覧ください。

まとめ

八方塞がりとは、九星気学において自分の本命星が方位盤の中央(中宮)に入る年回りのことで、9年に一度、誰にでも巡ってくる節目の年です。2026年(令和8年)は一白水星の方(昭和29・38・47・56年、平成2・11・20・29年生まれが主な該当者)が八方塞がりにあたります。

乗り越え方としては、神社・お寺での方位除け・八方除けのご祈祷(寒川神社・阿佐ヶ谷神明宮・城南宮などが全国的に知られています)や、お守りの授与、そして日常生活での慎重な行動・身の回りを整える意識などが広く紹介されています。

最も大切なのは、必要以上に不安を抱えないこと。八方塞がりは「運気の冬」ともいえる休息期間であり、足元を固め、自分自身を見直す大切な一年と捉え直すことができます。ご祈祷の初穂料・受付時間など最新情報は、必ず各神社・お寺の公式情報または現地でご確認ください。

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